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2005/10/03

糖尿病の合併症に異常細胞関与の可能性

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小島秀人滋賀医大助教授(分子遺伝医学)らが糖尿病のモデルマウスの骨髄でできた異常な細胞により神経障害などを起こしてしまう因果関係が発見した。
モデルマウスの骨髄で異常な細胞ができ末梢神経にある神経細胞と融合することで神経障害が起こるという。糖尿病患者は症状悪化がすると手足の痺れ、失明や動脈硬化などの合併症を誘発する。今回の発見が、合併症の予防の新治療につながるのではないかとしている。

教授らはマウスを高血糖状態にした。すると肝臓など多くの臓器に未成熟なインスリンを分泌する細胞があるのを発見した。このインスリンに血糖値の調節作用はほとんどないが、悪影響もないことを確かめた。しかし、この細胞は、さまざまな細胞に傷害を与える遺伝子を発現させると判明。正常な細胞と異常細胞を培養 し比べると異常細胞は寿命が短くなった。さらに神経の機能障害や細胞死を生じさせていた。

糖尿病の合併症は本当に深刻であり、生活の支障や家族への負担も十分考えられる。失明すればひとりで生活することは困難になる。末梢のしびれは本人にとって不快で、苦痛となる。より悪化すれば壊疽を起こしてしまう。動脈硬化による他疾患の誘発。その他にも腎機能の低下など支障がおきる。合併症を予防できれば患者自身の苦痛や家族の負担も軽減されるであ ろう。
00:00 | 医療

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