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2005/12/09

『夫婦げんか』で傷の治りが遅くなる!?

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米オハイオ州立大の精神医学、心理学者らの研究により、夫婦げんかは傷の治りを悪くすることが分かった。これは、心理的ストレスが人の免疫にどのように作用するかという視点から行われたものだ。

研究は22~77歳の42組の夫婦を対象とし、2ヵ月の間隔を空けて1日ずつ実験。夫婦それぞれの腕に水疱をつくって表皮をとり、この傷から採血を行った。
実験1回目は、お互いに直したい性格について前向きに語り合う。2回目は、考え方の違う物事について30分間言い争う。夫婦げんかの様子はビデオに收め、激しさの度合いとの関連をみた。

結果として、夫婦げんかをしたときの傷の治りは、前向きな語り合いの時より1日長く、けんかの度合いが激しいほど傷が治るのに時間がかかった。
また、採血の結果では、前向きな語り合いの時よりけんかの時の方が、免疫細胞の間で情報伝達を担う蛋白質の発生が少なく、治癒が遅れることも分かった。

手術のときなど、家族や友人の支えや協力が大切だと思うが、けんかなどでストレスを与えると術後の回復が遅れてしまうようだ。身内が手術や怪我をした時には、けんかをしないよう気を付けたいものだ。

(メディカルインフィマティクス(株)看護師:宮澤)
00:00 | 健康

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