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2005/12/01

クランベリージュースで虫歯を防ぐ

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クランベリージュースは虫歯を防ぐことが、ロチェスター医療センター大学の口腔生物学者の研究で分かった。
クランベリージュースに含まれる物質が、歯を侵食する病原菌を無力化するとのこと。

クランベリーは、尿路感染症に効果がある。尿路感染症とは、尿道、膀胱、腎臓などが大腸菌などの細菌によって炎症を起こす病気。クランベリーが炎症に効果をあらわすのは、キナ酸が、体内の代謝によって馬尿酸に変わり、尿を酸性化し、細菌の増殖を防ぐため。また、プロアントシアニジンには、尿路への細菌の付着を防ぐ作用があり相乗効果で感染を防ぐ。

虫歯は、口内の細菌が粘着分子で歯の表面に付着し起こるため、虫歯の原因菌が歯に取りつかなければ影響はない。クランベリーが尿路への細菌の付着を防ぐように、口腔内の細菌の付着を防ぐというのは納得できる。虫歯にならないためには、原因菌を付着させなければいいのだ。

ただ、虫歯予防のクランベリージュースには、市販で売っているクランベリー飲料のように甘味を加えてはいない。博士は、クランベリーに含まれる主要な抗う蝕物質(虫歯予防物質)を分離することを計画中。いずれは歯磨き粉や口内洗浄剤に用いられるかもしれないと言っている。

しばらくは、今まで通りの歯磨き、砂糖を含む食品を控えていくのが大切だが、今後、ジュースを飲むだけの口腔ケアもできるかもしれない。

(メディカルインフォマティクス(株)看護師:宮澤)
00:00 | 健康

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